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知ってました?1月5日は囲碁の日。
打ち初め式へ行ってきました!

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皆さん、新年がスタートしてすぐの<1月5日>が、何の日かご存知でしょうか?
1月5日は、日付の語呂から「囲碁の日」とされており、この日から囲碁業界がスタートしていく、大切な1日とされています!囲碁棋士はもちろん、スポンサー企業、囲碁業界関係者、囲碁ファンなど、囲碁を楽しむ多くの人にとって大切な1月5日は全国各地で「打ち初め式」が行われます。

今回は、日本棋院東京本院にて開催された打ち初め式に行ってきましたので、囲碁の日に一体どんなことが行われているのか、当日の様子をお届けいたします!

打ち初め式は、囲碁の聖地とも言われる「日本棋院東京本院」にて行われます。JR総武線市ケ谷駅から徒歩5分ほどの場所にあり、市ヶ谷駅には、囲碁のアートがあるくらい囲碁が有名な場所なのです。

開式の時間が近くなると、スポンサー企業の皆様、囲碁ファン、若手棋士から、レジェンドと呼ばれる棋士まで名だたる棋士の皆様が2階大ホールへ集まり、1月5日の打ち初め式に参加するために集まっていました。

いよいよ、本番の打ち初め式がはじまります。小林覚理事長の新年の挨拶からはじまり、各棋士の挨拶では「世界で勝つ日本になる!」「昇龍のように飛躍したい」といった力強い言葉がとても印象的でした。
また、2024年5月に上映予定である「碁盤斬り」脚本家の加藤正人さんも登壇され、囲碁ファンとしての熱いメッセージを棋士の皆さんへ送られておりました。囲碁を打つシーンも多くあるということで、囲碁ファン必見の映画ではないかと思います!

そして、いよいよお待ちかねのタイトル棋士によるペア碁の打ち初めがはじまりました。ペア碁というのは、男性と女性でペアになり、交互に打っていく新しい囲碁の楽しみ方の1つです。卓球のダブルスのように、打つ順番が決まっており、ペア同士で息を合わせて対局を進めていく面白さがあります。

さて、気になる初めの一手は、なんと・・・5−五(※)という、極めて珍しい場所から対局がはじまりました。4手目までの進行は、黒番も白番も滅多に見ることのない進行で、会場からも「おお〜」と歓声が上がりました。お正月の打ち初め式・ペア碁ならではの、面白い進行に、棋士の皆様、そして囲碁ファンの笑顔と驚きが弾けます。

※写真の黒石がある場所を5−五と言います。

解説は、高尾紳路九段、聞き手は牛 栄子四段が務められており、高尾紳路九段からは、「AIを使いこなしAIに学ぶAI世代の若手棋士の皆さんが何を考えているのか、我々にはさっぱりわからないです!」と会場の笑いを誘う場面も。
ペア碁といえど、観客が思わず見入ってしまうような激しい展開に進んでいったところで、次の解説者は、AIソムリエの異名を持つ関航太郎NHK杯へバトンタッチ!
AIソムリエの異名は、AIとの対局と分析に極めて力を入れていることから、そのように呼ばれるようになったとか。対局者と同様AI世代でもある関航太郎NHK杯の的確な解説で、難解な局面を分かりやすく私達に伝えてくれました。

この対局は、記念対局ということもあり、途中で終わりとなりました。対局後の感想では、「最初から面白く激しい始まり方で、楽しい対局ができた。」と対局者は振り返りました。

打ち初め式の後は、プロ棋士との指導碁を受けることができます。プロ棋士が2人〜3人と同時に打っていくスタイルで、これを「多面打ち」と言います。何人もを相手にしながら、対局中の質問には丁寧に答える姿はさすがプロ棋士、指導碁を受けられている方々の楽しそうな姿がたくさん見られました。

今回は、1月5日(囲碁の日)の「打ち初め式」について紹介させていただきました!いかがでしたか?世界と戦う若手棋士のペア碁対局の様子など普段見ることの無い、新鮮な姿を皆様にも知ってもらえたのではないでしょうか。
1月5日を境にまた1年、一人一人の棋士たちの物語がはじまり、囲碁業界全体の大きなスタートが切られます。今年はどんな一年になるのか、とても楽しみですね!

2024年は、大河ドラマや映画など囲碁を扱う作品への注目も高まる年になるかもしれません。囲碁の世界に入ってみると、そんな作品の奥深さや囲碁自体の楽しさをさらに感じることができるのではないかと思います。 囲碁ってどんな世界なんだろう・・・と少しでも気になった方は、ぜひ気軽に囲碁に触れてみてはいかがでしょうか。

囲碁の世界で、皆様をお待ちしています!

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